2008年09月02日
なぜ古民家なのか その2 を考える

現在の 住まい には沢山のキーワードやコンセプトが含まれています。例えば高気密高断熱。
一言で表すのなら 建物を高断熱材や気密性の高いサッシやシートで家全体を覆います。このお陰でエアコンに掛かるランニングコストを抑え、機械式喚起設備により空気の入れ替えを行います(今では24時間換気が義務つけられています)。一年中家の中では快適に住むことができ、空気の悪い都会や、厳しい気候環境にはすばらしいシステムです。別に応援してませんが。

そういった意味では 古民家とは対極ですね。
古民家は、日本の夏の気候に合わせて作られています。ですから空気の出入りはし放題。夏は涼しいが冬の寒さには厳しいものがありました。ある意味 昔の日本人は自然と仲良く暮らしてきたのです。住まいは環境の変化とともに、開く文化から閉ざす文化への移行は確実になされました。現代のように電力に依存した時代とは違い、知恵とか工夫とかが生まれるのも当然だったんですね。古民家を再生したり移築したりするのも、現代的な知恵や工夫は必要です。その良さを生かしつつ、現在生活に見合ったものを取り入れていくのは当然なのです。
古民家に興味を持たれている方は、素材や、仕事にも興味があります。壁を塗ったり、柱や床を磨いたりしていく過程を楽しんでいくことで自分の住まいに愛着を持っていかれます。身近なワークショップを体験できます。だから古民家なのでしょうか?その3で答えが見つかるといいのですが・・・。文字書きではないので、とりとめも無く長い文て読んでくださいました方には感謝です!
Posted by mukku at 16:32│Comments(0)
│古民家再生