2008年09月05日
古いドア枠を壊してみたら

シロアリの被害を受けた玄関の改修です。
約2.4mの高さ迄シロアリの被害に遭われています。
15年位前に防蟻処理をされたということで、現在は蟻道やシロアリの姿は確認されませんでした。
しかし、この高さまでの被害を見るのは初めてです。
柱は無残にも食べ尽くされてボロボロでした。上からの荷重が掛かっていなかっったのと 小扉の方でしたので、出入り時の開閉に支障が無かったのでしょう。それにしても凄いシロアリの食欲です。

玄関ドアを取り替えて、新しい玄関の表情になりました。
いっけねぇー
既存の写真 何処?何処? 探してきまーす!
2008年09月04日
クラフト展まで あと1ケ月

10月 3日4日5日に開催される伊豆高原クラフトの森フェステバルに参加させていただきます。
クラフト展に来られる方は 26 の出展ブースにおりますので一声かけてください。宜しくお願いいたします。とはいえ、何点か作品も用意しなければならないので頑張らねば。

写真の額は、古材をイメージした絵手紙向けの作品です。
絵手紙、絵葉書のに合わせて、縦横どちらにも使えます。
2008年09月03日
なぜ古民家なのか 最終章

もともと古来より日本の住まいは紙と土と木が主たる材料でした。木で骨を作り 板や畳で床を敷き、屋根(萱葺き)を葺く。土にわらを混ぜ壁を塗り、板戸や障子建具として紙を張りました。
現在 古材と称される時代の工業製品といえるのはガラスだけしょう。でもガラスが使われているのはごく一部で、一般の住まいには なかなか使われることは無かったと思われます。土を焼いた瓦屋根も使えきれなかったと思われます。
どちらにせよ 人の身体に差し障る材料はみあたりませんね。今ほど自然素材が大きく取り扱われ、その種類も多岐にわたるなんて少し前までは考えられませんでした。ごく一部の雑誌 チルチンびとなどは早くからとりあげ、そのコンセプトは今でもぶれていません。
住まいに何を求めるのか。 現代人は心も身体も疲弊して その癒しをすまいに求めているとも考えられます。また高度成長期 無残に解体され処分されてきた日本の住まい達。それを見過ごすことに抵抗を感じ始めた人達もいるでしょう。 そして現在の工業製品に埋もれていく住まいの表と裏。そのようなときに、健やかな空間を取り戻そうと考えておられる方も多くなりました。 こうして古民家や古材を通じて思うことは、現在のすまい作りの参考書なのかもしれませんね。そして当時の匠人のパワーを身近に感じられた自分は その出会いに 感謝!と 脱帽!です。
難しい話はひとまずお休みです。
取り留めの無い文章に付き合っていただき ありがとうございました。
2008年09月02日
なぜ古民家なのか その2 を考える

現在の 住まい には沢山のキーワードやコンセプトが含まれています。例えば高気密高断熱。
一言で表すのなら 建物を高断熱材や気密性の高いサッシやシートで家全体を覆います。このお陰でエアコンに掛かるランニングコストを抑え、機械式喚起設備により空気の入れ替えを行います(今では24時間換気が義務つけられています)。一年中家の中では快適に住むことができ、空気の悪い都会や、厳しい気候環境にはすばらしいシステムです。別に応援してませんが。

そういった意味では 古民家とは対極ですね。
古民家は、日本の夏の気候に合わせて作られています。ですから空気の出入りはし放題。夏は涼しいが冬の寒さには厳しいものがありました。ある意味 昔の日本人は自然と仲良く暮らしてきたのです。住まいは環境の変化とともに、開く文化から閉ざす文化への移行は確実になされました。現代のように電力に依存した時代とは違い、知恵とか工夫とかが生まれるのも当然だったんですね。古民家を再生したり移築したりするのも、現代的な知恵や工夫は必要です。その良さを生かしつつ、現在生活に見合ったものを取り入れていくのは当然なのです。
古民家に興味を持たれている方は、素材や、仕事にも興味があります。壁を塗ったり、柱や床を磨いたりしていく過程を楽しんでいくことで自分の住まいに愛着を持っていかれます。身近なワークショップを体験できます。だから古民家なのでしょうか?その3で答えが見つかるといいのですが・・・。文字書きではないので、とりとめも無く長い文て読んでくださいました方には感謝です!