2008年11月03日
奈良 正倉院展

少し遅い朝食をとり、いざ国立博物館へ。
わざわざ日曜日を外して、駅で前売りも買いすんなり入場できるか。
テントの列が見える割にはまばらな人影。
とはいえ、運悪く入場規制。
15分くらい待って入場。
何人かのお年寄りが、耐え切れず列から離れていく。
なんとかならないのかなあ?

音声ガイドを耳にしながら約2時間。
今回ササン朝ペルシャからもたらされた白瑠璃碗の保存の良さは特筆すべきものでした。
ほぼ同じ物が古墳から出土されていて展示されていましたが、その差は歴然でした。
回転する砥石で磨き上げた切子は、当時の匠達の息吹を感じさせてくれました。

今回思わず笑みがこぼれたものが2点ありました。
そのひとつが、ココ椰子の実を利用して作られた容器です。
人の顔を模して作られた物で、当時としてはかなり珍しいものであったでしょうね。

そして 紅龍と称された テンのミイラ。
解説を読むと、当時の人はこの姿を龍と考えていたのでしょうか?
それにしても、このようなものまで献上されたんですね。
そして、国家の宝物として現在に至っているのです。
この頃正倉院御物の中の工芸品の見方が変わりました。
バラバラになった物の復元や、新補された部材など。
技術や伝統などを残していく文化の素晴らしさに感服します。
こうして今年も正倉院展に来られて、感謝!感謝!です。